脱・小麦生活で「吹き出物が消えた!」「睡眠障害&肩こりがスッキリ!」2人の体験記

 小麦製品に含まれるたんぱく質グルテンを毎日のように食べていると、体の不調を招くことがあるという。長く続く疲労感、頭痛、肩こり、関節痛、腹痛や下痢・便秘、胃もたれ、ぜんそくなどのアレルギー、肌荒れ、生理不順・生理痛、イライラ…などの症状はグルテンが関係していると、グルテンフリー外来を開設するスクエアクリニック院長の本間良子さんは言う。そこで、不定愁訴に悩む2人の女性が、脱・小麦生活を3週間以上実践。つらかったことから改善されてうれしかったことまで、赤裸々にレポートします!

肌荒れに悩む、38才記者の体験記「食習慣が改善され吹き出物が消えた!」

 肌荒れに悩んでいた、記者の番匠郁さん(38)が脱・小麦生活に挑戦した。

「もともとパンが好きなのですが、仕事をしながら片手で食べられる手軽さもいいんですよね。自炊をするにせよ、すぐに作れるパスタやうどんが多かったんです。とにかく忙しいので時短が大切。さらに、疲れたときは、クッキーなどの洋菓子を食べるのも習慣になっていました」

 とは、記者の番匠さん。ここ数年、小麦を摂らない日はなかったという。そんな生活を続けてきたため、脱・小麦生活を始めて1週間は、すぐに手軽に食べられるものがないことにストレスを感じたという。

「和食って作るのも食べるのも手間がかかる。そこで、電子レンジで温めればいつでもすぐに食べられるよう、ご飯(おにぎり)を作りためて冷凍しておくことにしました。おやつも、和菓子を買いに行くのが面倒…それで、そもそも食べなくなりましたね(笑い)。そのせいか2週間で体重が2kg減りました」

 何より、繰り返しできていた吹き出物が治り、新しい吹き出物ができなくなったという。

「1週間目は続けられるか不安でしたが、2週間目で効果を実感でき、続けようという気になりました」

 スーパーマーケットへ行くと、すぐ食べられるパンやお菓子に手が伸びがちだったが、その衝動を抑えるため、買い物が計画的にできるようになり、節約にもなったという。

 小麦をたっぷり摂る生活を続けていたときは、眉間に赤く膿んだ吹き出物が…。ところが、塗り薬などを塗っていないのに、3週間後には目立たなくなった。

睡眠障害&肩こりに悩む、イラストレーター53才の体験記「寝つきがよくなり、肩こりも改善!」

 睡眠障害&肩こりに悩んでいた、イラストレーターのやまなかゆうこさん(53)。

「わが家は目の前にコンビニエンスストアがあるので、小腹が空いたらいつでも菓子パンやお菓子を買いに行けるんです。おかげで体重は増える一方。仕事もデスクワークなので、肩は常にバキバキ。疲れが抜けなくて寝つきが悪く、眠りも浅かったんですよね」

 とは、イラストレーターのやまなかさんだ。とはいえ、普段の食生活は玄米ご飯を主食に野菜を使った総菜もたっぷりというので、小麦を抜いても支障はなさそうだが…。

「最初は“小麦の代用品なんて、私には不要だろう”と思っていたのですが、10日ほど経つと無性にふわふわしたものが食べたくなってしまって」

  そんなとき、スーパーマーケットで米粉のホットケーキミックスを発見した。

「砂漠で見つけたオアシスのよう。スキップをしながら帰り、すぐにホットケーキを作りました」

 小麦を断つと禁断症状が出る人が多いが、やまなかさんはこれで満足し、その後はふわふわした菓子類を食べたいと思わなくなったという。

「脱・小麦生活を始める前は、朝ぼーっとしていることが多く、ラジオ体操に無理やり通うことで目を覚ましていたんです。ところが、3週間も経つと、スッと眠れるようになり、起床も楽になりました。コロナ禍に関係なく、就寝時はマスクをしないと、朝、鼻が乾燥してカピカピになっていたのも、いまはマスクなしでも平気になりました。肩こりも鉄板が入ったような感じはなくなりました」

 体の中が正しく循環しているという体感が出てきたと、喜びの報告をしてくれた。

教えてくれた人

スクエアクリニック院長 本間良子さん

日本抗加齢医学会専門医。日本で唯一の副腎疲労外来・グルテンフリー外来を開設。最先端医療に基づいた栄養指導を行う。著書に『長生きしたけりゃ小麦は食べるな』(アスコム)など。

取材・文/番匠郁

※女性セブン2023年8月17・24日号

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